2010年12月8日水曜日

シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約 / 山口優



樹環惑星と共に、第11回日本SF新人賞を受賞した作品です。
この方もこの作品がデビュー作ですね。
こちらもSFらしいSFですが、テーマは結構哲学的ではないかと思います。
西洋人はターミネータに代表されるように、人工知能が高度に発達すると人類を支配し奴隷のように扱うのではないか、という恐れが多いように思います。
対して日本人は、アトムに代表されるように人工知能と人間の共生を描くことが多いように思います。
その西洋人の恐れに対する一つの回答が本作です。
そういう意味でも、本作の主人公が日本神話の女神の名前を名乗っているのも、偶然ではないのかも知れません。

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