2011年4月2日土曜日

人造救世主 / 小林泰三



過去の偉人の遺伝子を入手して、それを使ってクローン人間を製造。まあ割とよくあるテーマですが、本作はアニメチックな小説で、激しい戦闘シーンがメインになっており、クローン人間の悩みや葛藤というのは、あまり書かれていません。いや、書かれていないというと嘘になりますね。主人公は自分のDNAの元が、大悪人として歴史に名高い人物であることに劣等感というというか、悩みを抱えているわけだし。
昔の小林氏の作品からは、こういうティーン向け小説なものは想像しにくく、文体もかなり違って感じてしまいます。

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