2011年5月5日木曜日

レギオン



原題の"LEGION"をそのままカタカナにした題だと、意味判りませんよね。直訳だと「軍団」なのですが、映画の内容からすると「神の軍団」というのがよいかな。
神が人間の不出来さ故に、ノアの方舟以来の人類粛正を行おうとするが、大天使長ミカエルがそれに反対し、人類を救おうとする物語。

主人公格の青年がミカエルに「何故そんなに人間が信じられるのだ?」と聞くと、ミカエルはその青年の不幸な生い立ちを指摘し「それでも君は無償の愛を失っていない。だから私は人間を信頼している。君こそ信頼の理由だ」と応える場面があります。
旧約聖書に堕落したソドムとゴモラの街に一人でも信仰を失っていない人がいれば、神はその街を滅ぼすことはないと約束されたが、そのような人を誰一人として見つけることは叶わず滅ぼされてしまう話があります。
ミカエルは、たった一人でも「よき人」が残っている限り人間を滅ぼすべきではない、という考えの元に父たる主に反逆を試みる。

神道にも仏教にも、こういう神が人類を粛正するという考え方はありませんが、今の世の中、神様が人類を滅ぼして一からやり直したくなる気持ちが判るような気もします。

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