2011年8月3日水曜日

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー / 五代ゆう



同名のゲームがありますが、本作はそのゲームと舞台を同一にした小説です。設定は共通ですが、ゲームを小説化したわけでも、小説をゲーム化したわけでもなく、同一のコンセプトを元にそれぞれが独立で制作されているのだとか。
現在のところ3巻までが発刊されていて、全5巻の予定だそうです。(4巻は8/25発売予定らしい)

1巻目は銃と魔獣の戦いの世界で、ちょっと陳腐かなぁと思いつつ2巻目に突入。徐々に単なる戦闘ストーリーではなくなっていき、舞台の背景が読者には何となく予想がつき始め、最後では舞台がガラッと変わって一体作者はこれからどう始末を付ける気だ?というところで終わり。
3巻は全く世界が変わって、正調な近代SFが始まり、これまでの話とどう繋がるねん?と読み進めていく内に解き明かされていく。
そして、4巻をひたすら待ちわびる自分がいます。
こういうストーリーの進め方というのは、他に覚えがないので、新鮮な感じがします。
作者の用意した蟻地獄に引き摺り込まれていく感覚が心地よいのです。

題名に付けられている「クォンタムデビルサーガ」の意味は、3巻目でやっと理解できます。
「アバタールチューナー」の意味が判るのは、4巻目だろうか、5巻目になるのだろうか?

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅡ (ハヤカワ文庫JA)
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ (ハヤカワ文庫JA)

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