2012年2月7日火曜日

Nikon D800 / D800Eが正式に発表

タイの洪水がなければ年末に発売になっていたという噂のD800が、やっと発表になりました。
噂通りのスペックで、ローパスフィルターなしのバージョンD800Eも発売になります。

ローパスフィルターなしだと偽色やモアレの発生も心配され、実際その例がNikonのサイトにも掲載されているので、それに拘る方はローパスフィルター付きのD800を選ぶのが無難ですね。
しかし、フルサイズ35.9×24.0mmで7360×4912画素なので、mm当たりの画素数は205pix/mmとなり、レンズの解像力でいうと102.5本/mmに相当します。
最新のAFレンズだと、AFセンサーに対応するためにこの領域でもそれなりにレスポンスがあるようですが、私が普段メインに使っているCarl ZeissのMFレンズになると、この領域ではほとんどレスポンスがなくなっており、言ってみればレンズ自体がローパスフィルターの役割をしてくれるので、恐らくは問題はでないと予想されます。

ローパスフィルターというのは、かなり低い空間周波数からレスポンスを下げて来ており、人の目で見る領域にも影響があるのです。
当然レンズの性能も、これにより半減されていると言っても過言ではありません。
中判デジタルバックメーカーがローパスフィルターレスにして、現像ソフトでモアレや偽色を低減することに注力しているのはこのせいです。

1年半程前に購入したLeaf APUTS-II 5は、48.0×36.0mmのセンサーで5356×4056画素で、約55本/mmになります。
35mm用レンズに比べて、対空間周波数特性が低い中判用レンズでも、この領域ではまだ結構レスポンスがあって、ローパスフィルターレスというわけには行きません。
というわけで、D800Eを購入したらAPTUS-IIは役立たずってことに...。

レンズの共用を考えると、やっぱりD3SとD800Eの両方を揃えるのが現実的でしょうねぇ。
ま、発売まで2ヶ月以上あるので、じっくりと悩むことにします。

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