2012年11月21日水曜日

徳川家康 トクチョンカガン / 荒山徹



家康に世羅田二郎三郎という影武者がいて、関ヶ原で本物は亡くなって、以降は影武者が家康として天下を取りに行く、というのはコミックにもなった人気小説ですが、それを更に推し進めたのが本作です。
氏の作品は初めて読むのですが、最初は緻密な考察と文章から、てっきり正統派の歴史小説だと思いながら読み始めたところ、山田風太郎ばりのシーンが飛び出し、ちょっと意外な思いを抱きました。
が、後書きを読むと、伝奇小説をずっと書かれていたということで、納得。
内容は、時代小説としてみた場合には、かなり面白いと思います。
緻密な文章に騙されて、正統派の歴史小説と思うと、なんじゃこりゃ!ってなりますが(笑)
いや、素直に面白いです。
氏のこれまでの作品も是非読みたいと思います。

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