2013年1月26日土曜日
【くるまのおと】日欧メーカーの協業が増えてきました
マツダがRoadsterをベースにしたスポーツカーを、Alfa Romeo向けにOEM製造することになったそうです。
足回りとエンジンはAlfa Romeoから提供されるそうですが、マツダとAlfa Romeoはこれまで繋がりがなかったので、ちょっと驚きでしたね。
Alfa RomeoはFIATグループで、FIATとスズキが協業しているから、FIATグループはマツダとスズキの両社と協業していくことになります。
またトヨタとBMWの協業も正式発表されました。
トヨタから燃料電池の技術をBMWへ提供し、BMWからはディーゼルエンジンをトヨタに供給し、トヨタとBMWが共同でスポーツカーを開発すると。
BMWは水素とガソリンの両方を燃料として使える(バイフューエル)エンジンを開発済みで、水素燃料タンクの開発やガスステーションならぬ、水素ステーションも地元ミュンヘンに何カ所か設置して稼働実績があります。
トヨタの燃料電池がちゃんと動くのなら、この協業はBMWに取ってもいい話ですが...白金触媒のコスト問題は片付いたんでしょうかね?
初代MINIのディーゼルエンジンは、トヨタがBMWに供給していたので、今度は立場が逆になるのが面白いですね。
日本メーカーは、ここ10年くらい、ディーゼルエンジンの開発を止めていた(どこぞの知事さんが黒い煤の入った瓶を振り回して吠えた途端に、日本におけるディーゼルエンジン車の販売は壊滅状態になって、開発費がでなくなったので)、ディーゼルエンジン技術は欧州勢が一気に日本勢を突き放してしまいましたからね。
日産は、ルノーの子会社になっただけでなく、BENZとの協業を始めています。
今度のClass Aは、プラットフォームをルノー、日産と共用するそうで、新しいクリオ(日本ではルーテシア)はそのプラットフォームを使用しているそうな。
(それを考えると、やっぱり次期戦闘機はクリオRSかいいかなぁ)
が、いくら欧州メーカーと協業を進めても、メーカー首脳部の思考が日本の中に閉じこもったままでは意味がないです。
今月のマガジンXに、GT-R開発責任者の水野氏のインタビューが掲載されています。
相変わらず、素晴らしいお言葉が並んでいます。インタビューの冒頭から終わりまで、全ての言葉が心に染みます。
本来なら経営者陣がこういう考えを持っていないといけないですが、日本人の経営者でこういう考え方ができる人がどれくらいいるんでしょうか。
日本企業の凋落は、結局旧時代から新時代への思考の切替ができない、日本人自身の問題でしかない。
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