2013年8月11日日曜日

新・傭兵代理店 復活の進撃 / 渡辺裕之



シックス・コインと共に傭兵代理店も復活です。

今回はアフリカが舞台ですが、裏で暗躍する中国共産党政府の話にもかなり字数を費やされています。
アフリカの貧困国では、外貨を稼ぐために麻薬植物の栽培が盛ん(換金作物としてこれ以上の高値で売れて、アフリカ内部奥地から何日も掛けて運ぶだけの作物は他にない)なのですが、それを麻薬として抽出するために様々な化学薬品が必要になり、その化学薬品はほとんどが中国製だそうです。
ほとんどの国では禁輸品になっているはずなので、購入先としては中国くらいなのでしょうけど、武器輸出も盛んに行っていますから、世界の何処かでテロ組織の活動が活発になればなるほど、中国が儲かる仕組みになっているんですね。

テロで儲けている国の経済活動が活発で、そこに発生する市場に世界中の先進国が群がって稼いでいる現状は、先進国は自分で自分の首を絞めている構造そのものですね。

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