2015年5月1日金曜日

生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る / 高井 研



「なぜ生まれたのか」という題ですが、「どうやって生まれたのか」という方が中身に相応しいと思います。
ちょっと前に発刊されたものですが、目次をぺらぺらと見て面白そうだったので買ってみました。
結構面白かったです。
ちょっと文章が砕けすぎてて、却って判りにくくなっている部分もなきにしはあらずですがw

それにつけても、今の我々に繋がる生命の誕生が、地球誕生後5億年程度の40億年前には既にあったと考えられるというのは、凄いですね。
ちょっと前までは、生命の誕生には地球が形成された45億年前から今まででは、生命が誕生するだけの化学反応が自然に起きるには短すぎると言われていました。
それが、本書では地球創世からそれ程時間が経たないまでの間に、発生しては消えていく(著者曰く「一発屋の」)生命が頻繁に生まれていたというのですよね。
その中で一発屋で終わらずに、今まで生き延びる生命の元となった誕生が1回だけだと。

様々な証拠から、最初の生命が深海熱水から生まれたとする説は正しそうなのですが...というか、そもそも今の地球生命の元となる生命の誕生が1回だけというのも間違いないことなのでしょうか?
細菌類と古細菌類の差異、更には古細菌といわれる数々の生命体の差異を見ても、実はそれぞれが別個に生まれて、並行遺伝(系統的に繋がりのない細菌類やウィルスが、遺伝子を交換というか盗むというか、他の生命体から遺伝子を取ってくる)で、似たような遺伝子を持つようになったということはないんだろうか?

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