2015年12月23日水曜日
【D800E】ライブハウスの紫外線ライト対策に紫外線カットフィルターを
ライブハウスの撮影を十数年前から行っていますが、紫外線ライト(俗にいうBlack Light)を使っているところがちょくちょくあるんですよね。
フィルムだと紫外線は(通常撮影にしようするフィルムでは)感光しないのですが、デジタルカメラのセンサー(特にCMOSセンサー)は紫外線もしっかりと感光してくれて、青く写ります。
これまではデジタルカメラでも、一部がちょこっと青くなる程度でさほど問題にはならなかったのですが、最近できたライブハウスではスモークを白く光らせるためか、Black Lightを大量に投入してくれまして、ステージ中が真っ青になってミュージシャンが青い霧の中に埋没してしまうカットが多発するということに...。
また、別のライブハウスではLEDライトを導入しているのですが、LEDライトは紫外線成分が多く、人の目で見た場合はそうでもないのですが、デジタルカメラでは全体的に紫がかった色になって、綺麗にならないという問題も出ています。
私は基本的にレンズにフィルターを(保護フィルターですら)付けて撮るのは嫌いなので、フィルターないで撮影しているのですが、ここに至っては泣く泣く紫外線カットフィルターを導入するしかないと思い、UVフィルターを買うことにしました。
メーカー発表の特性図から、一番カット特性がシャープなL41を選択。
更に分光透過率が一番よいものをとなると、このKENKO Zeta 分光透過率99.6%以上しかないということで、これにしました。
#ちなみにKENKOの次に分光透過率のよいのが、Super PROで99%、ベーシックなMC UVだと98%にも達していないです。
#で、最近のデジタル対応高性能な単焦点レンズは、分光透過率が平均で98%は軽く越えて99%以上あると推測されます(メーカーやその他の計測資料がないので、過去のレンズの計測値からの推定)
#90年代のCONTAX Planar T* 85mm/F1.4で、ピーク値98%、可視光線領域平均で97%でした。
#なので、フィルターを使うということは、高性能レンズの性能を殺してしまうということで、今時保護フィルターを使うのは過去の都市伝説に縛られた愚かな行為なのです。
しかし、どうもあまり効果はなかったっぽいです。
D800E + Nikkor 24-120mm/F4にL41を装着し、α7R + Vario-Tessar T* 16-35mm.F4にはフィルターを付けずに撮影し、両者で違いが出るか(つまりフィルターで紫外線カットの効果がどれくらいあるか)を測るつもりでした。
が、両者の画面が青塗れになる具合はほとんど変わらず。
D800Eのファインダーを覗いていて、ピントがクリアに見えるので、これは紫外線カットの効果が期待できるかなと思っていたのですが。
(紫外線が目に入ると、ピント位置がずれて見えるため)
次はLEDライトでの効果があるかどうかの検証ですね。
当面はそのライブハウスでの撮影予定はないですが。
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