複数の脳科学者が各章ごとに担当して、最新の脳科学を解説してくれています。
第一章はノーベル生理学・医学賞を受賞された利根川進博士が担当されています。
とはいえ、脳神経の仕組みを解析するのも容易な仕事ではありませので、まだまだ判らないことばかりで、判っていることが殆どないという方が近いように思いました。
少し前にSoftbankの孫氏が、数年後にはCPUのトランジスタ数が人間の脳細胞数を超えるからシンギュラリティが起こる、と言われていましたが、脳細胞ニューロン1個の機能は、本書を読む感じでは、少なくともトランジスタ1万個から場合によっては1億個に相当するので、CPU1個で人間の脳と同じ機能を持つようになるのはまだまだ先のことでしょうね。
ちなみにショウジョウバエのニューロン数は10万個程度だそうなので、最新のCPUならショウジョウバエ程度の知能を持たせることは可能かなぁという気もしなくはないですが、今のソフトウェア技術ではまだまだショウジョウバエ程度の自立活動もできないですからね。
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