2017年3月16日木曜日

嘘だらけの日仏近現代史 / 倉山 満



仏蘭西といえば(生まれはオーストリアですが)マリー・アントワネット。
マリー・アントワネットといえばルイ16世。
日本で大人気のベルばらでは、ルイ16世はチビでデブというイメージが定着していますが、実はそれはかなりの悪意に満ちた嘘だそうで、実際には身長194cmの筋肉質でスラリとした体型だったそうです。
逆にマリー・アントワネットは身長154cm(これでも当時の欧州白人女性としては普通だそうで)、ウエスト58〜59cm、バスト109cmと、超巨乳!
ルイ16世がチビデブという誤解から、短小だったんだろう、それで夫婦の夜の営みが上手くいかず…という風に言われていますが、実際には16世は巨漢なのに対して姫は小柄なわけですから、噂とは逆にデカ過ぎて入らなかったんじゃないか?という気がします。
まあそんなことは、本書の本文には何にも関係ないですが。

「国王万歳!」と叫びながら王家一族を拉致って監禁したあげくギロチンで処刑し、共和制政府を立てたけど上手くいかず、戦争上手のナポレオンがどさくさ紛れに皇帝の称号を得て帝政に移行。
ナポレオンが崩御されると、後釜に16世の弟を引っ張り出してきてルイ18世として王位について、再び王政に。
その後暫く王政が続くけど、結局また革命が起こって共和制に移行。
その共和制下でナポレオン3世が政治家として出世していき、国民投票で皇帝になり、再度帝政に。
しかし3世は戦争に弱くて独逸に負けて退位。再び共和制に。
一体、何がしたいねん?という感じですね。

現在は外交を大統領、内政を首相が行う共和制ですが、大統領を設けたのはいつでも王政に戻れるようにするためだとか。
思うに、ヒトというのは所詮は霊長類で猿の一種なので、ボスがいないと安心できないんでしょう。
なので、王とか皇帝とかがいた方が、国民は落ち着くんじゃないかという気がします。
日本がなんだかんだいいながら、世界の中では最も安定で平和な時代が多いのは、天皇の存在が安定装置として機能しているからという気がします。
王がいなくなった半島では、北は代わりの王を戴き、南は天皇を羨みながら王政に戻ることもできずに混乱の極み。
大陸では歴代の書記長が皇帝になろうとするけど、皇帝の徳があるとは認めて貰えず、中途半端なまま退位に追い込まれる。
閑話休題。

日本が素晴らしいとは必ずしも言えませんし、戦後まともな政治家も官僚も出て来ないですが、それでも世界の大国とでかい顔していう国々に比べれば、よほどマシです。
一度戦争に負けただけで、自身を失い自己を卑下するばかりの日本人は、もっと自信を持ち、この地球に平和をもたらすことができるのは、世界で唯一日本人だけだということを、しっかりと自覚するべきです。

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