「神の時空」シリーズの第三弾の文庫化です。
このシリーズが始まってから、物語の中では数日しか経っていないんですね。
1冊がほぼ一日の話。
展開が早いから、もっと長い時間が経っているように思えますが、思い返せば確かにそのくらいの刻を経ていない。
京都市の北東部の山中にある貴船(きふね)神社が舞台です。
一度、横を通った(叡山電鉄の鞍馬駅から山を登って降りると貴船神社の入り口に辿り着く)ことがあるのですが、山を越えただけで体力を使い果たし、神社本殿への階段を登る気力が残っておらずそのまま帰ったため、お参りしたことはないのです。
貴船口で降りて舗装された道路を歩いて行けば、お参りする体力は温存できるでしょうけど、紅葉の季節に色付いた山の木々を撮影するとなると、そのコースでは絵になるものが撮れないんですよね。
で、貴船神社の由来とか祭神については何も知らなかったのですが、本編を読んでちょっと驚きです。
貴船神社が非常に古い創建で、平安京に遷都する遙か以前からあることは知っていたのですが。
秦氏が京都を拠点にして開墾整備したのを、天皇や上級貴族が取り上げて平安京を作り上げたという話を聞いたことはあるのですが、その秦氏が住み着くよりも前に国つ神の人びとが京都を拠点としていた可能性が高いってことですね。
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