2017年11月9日木曜日

DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か / 小林 武彦



我々の身体を形作る設計図と言われているDNAですが、その殆どがジャンク(ごみ)と呼ばれていて役に立たないものと思われていました。
しかしそのジャンクにこそ、生命を生み出す秘密がありそうだということが、近年の研究で分かってきています。
本書はその最新のDNA研究の成果の一端を説明してくれています。

しかし…非コードDNAの働きは複雑で、正直イマイチどうしてそういうことになっているのか理解しかねます。
今まで役に立つと思われていたコードDNAは、謂わば部品の設計図面に過ぎず、非コードDNAはその部品の組み立て手順書という感じでしょうか。
更に非コードDNA部分は、実はコードDNAが分散されて隠されているそうで、その組み合わせで様々な部品を作れるようになっているっぽいです。

無駄だらけと思われていた物が、実はほとんど無駄がない精密なものだったということなんでしょうね。

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