2018年9月9日日曜日

星系出雲の兵站 1 / 林 譲治



タイトルに「兵站」とありますが、軍記物で兵站を中心に書かれた小説は殆ど皆無ですし、ましてやSF戦記で兵站を中心に持ち出してくるというのは、たぶん前代未聞だと思います。
宇宙でワープ航法が使える頃には、元素合成装置で何でもすぐに取り出せるようになっているから、兵站など考える必要もないからかも知れませんが。
林氏は太平洋戦争における日本軍の兵站についての解説書も書かれているようで、(読んでないですが)軍の兵站については詳しいようです。
兵站というのはかなり重要なことなのですが、派手な戦闘と違い、非常に地味で目立たないので軽視されがちです。
が、現代の経済活動、生産活動においても、物流と在庫管理が要になっており、それはすなわち兵站なわけなのです。

本巻の落ちは、実は私は何となく予想できました。
「謎の円盤UFO」と同じだなと思いながら、読んでたんですわ。
現代的にアレンジはされていますけどね。

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