2019年4月21日日曜日

眠れないほど面白い 空海の生涯: 1200年前の巨人の日常が甦る! / 由良 弥生



空海大師の生涯というのは、実は資料があまり残っておらず、不明なことが多いです。
本書でもそのことは冒頭で明言されていて、本書の中身も小説的に筆者の想像で書いている部分が大半になります。
筆者の想像の部分と、資料に基づいた史実の部分とが、一応読み分けできるように考慮して書かれてはいるのですが、一般の方が読んでその区分けをキチンと意識して読み分けられるかどうかとなると、ちょっと心配な部分があります。
本書は大師の生涯を知るのに、よい題材となっていると思いますが、筆者が想像で書かれた部分が真実と思われて一人歩きすることがないことを祈るばかりです。

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