マツダの社内改革がどのように進められたかを、マツダ元会長の金井氏とのインタビューで解明しようという一書です。
日本の学校教育や社員教育は、戦後は軍隊式で行われていて、上の命令をそのまま実行するだけの働き蟻を作るようになっています。
それ故に、今の日本にはリーダー足る人があまりいないんですよね。
それはさておき、金井氏が語られている意識改革というのは、実はまっとうなものです。
働き蟻の日本人は、目的と手段が簡単に入れ替わってしまい、何をしたいかをすぐに見失います。
目的はなにか?何のためにしたいと思っていたのか?をキチンと詰めれば、よりいい製品、よりいいサービスなどなどは生まれてくるものなのですが、その現場の凝り固まった「常識」という名の誤解を解くのは非常に大変です。
いくら説明しても、理解しようとすらして貰えませんからね。
今の日本は、バブル崩壊以来の20年間を「失われた20年間」と呼んでいますが、それも「常識」という名の下に本当の改革を拒み、自分達のやっていることを変えたがらない連中のせいで、多くの人が幸せになれないままでいる。
本書を読んだからと言って、直ぐに考えを改めるというのは難しいでしょうけど、できなければ日本は終わりです。
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