2000年7月30日日曜日

【BMW雑記帳】リアルスポーツカーは4気筒に限る

今月の各雑誌はあまりBMWネタがないようですね。買うのをやめようかとも思ったんですが、Rossoだけ買いました。いや、表紙がヒロコ・グレースだったモンで、つい(笑)。ま、毎月買っている惰性でということもあるんですが。

で、もう先月号になってしまうんだと思いますが、ある雑誌で「リアルスポーツカーとはなんぞや?」という特集をしていました。そこで「リアルスポーツカーは4気筒に限る」というのがあったんですね。理由は「軽いから」です。確かに4気筒の方が6気筒より小さくて軽そうな気がしますが、本当にそうでしょうか?
BMWの場合はそうとも言えないんですね。tiに使われているM42,M44は鋳鉄ブロックだそうで、そのため意外と重量があるそうなんです。それに対して320などに使われているM52は、数年前は鋳鉄ブロックでしたが、現在はアルミブロックになっていて、排気量が大きいにも関わらず、M44と重量的にはほとんど変わらないそうです。更に540などで使われているオールアルミのV8も、6気筒とさほど変わらないそうなので、4気筒の重量的なアドバンテージはあまりないのかもしれません。
それでも4気筒の方が軽快な感じがするのは、おそらく全長の短さから来る重量バランスの関係ではないかと思います。4気筒の場合は前輪車軸よりも後ろにエンジン全体が入り込み、いわゆるフロントミッドシップになっているのに対して、6気筒や8気筒は車軸よりも前にエンジン先端が出ていて、その分車全体の前後重量配分が前よりになるからではないでしょうか?また、車軸より前に重量物があるということは、その分コーナリング時の慣性モーメントが効いてきますから、それにより軽快感が劣るということになるんだと思います。最近の傾向として直6がなくなりV6が流行っているのは、全長を短くできるということが大きな要因でしょう。BMWの場合は、エンジンの回転バランスのよさを重視して直6を継続していますが、アルミ化による軽量化や、搭載位置の工夫により、その長さからくる欠点を補っています。

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