今週の週刊プレイボーイに、次期BMW316tiの試乗記が掲載されています。
これによると、一番ベーシックなモデルの価格は4万マルクを切っているそうで、日本円で240万円くらいだそうです。ドイツの一番ベーシックなモデルはエアコンはおろかラジオすら付いてませんから、AT,エアコン,オーディオ,その他の日本向けの豪華装備を載せることになるでしょう。そうなると300万円を切るかどうかは微妙なところなのですが、tiの戦略的な位置付けを考えると、300万円を切った価格で出してくる可能性が大ですね。そもそも本国での4万マルク以下というのが、戦略価格ですからね!
で、詳しい試乗記とメカニズム解説が、今日発売(かな?)の「BMW COMPLETE Vol.8」に掲載されていたので、思わず買ってしまいました。
新型アルミブロックのエンジンは、やはりダブルVANOSが搭載され、新メカニズム「バルブトロニック」でスロットレスを実現という、価格を考えると信じ難い豪華メカニズムが搭載されています。
バルブトロニックは、カムとバルブの間のアームに、梃子の支点−作用点関係を可変させる機構を入れたことは、当然予想していたんですが、なんと従来のアームに加えて、可変機構用のアームを追加するという方法でした。この方式だとアームが2重で入るため、エンジンの高回転化は明らかに不可能です。実際、このエンジンのトルクは4,000rpmを超えた辺りから落ち始めるので、これまでのBMWエンジンのように、上の方までスコーンと回ることを期待していると、期待外れになりそうですね。ただATだとむしろ中低速トルクが増えた分、速く軽快に感じるかもしれませんね。
ちなみにM44は140PS/6,000rpm、18.3kg−m/4,300rpmでしたが、今度のは115PS/5,500rpm、17.9kg−m/3,750rpmです。E46のSOHC1.9Lが118PS/5,500rpm、18.3kg−m/3,900rpmですから、それより更に低中速重視の設計になっているようです。
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