「頭文字D」のせいか、古い車でも腕があれば最新の車には勝てる、と思ってる人が多いようです。あれは漫画だからで、実際には余程の腕の差がないとあり得ないんですけどね。
一番の勘違いの元は、直線の加速では負けても、コーナリングでは古い車も新しい車も限界は変わらない、と思っていることではないでしょうか?
コーナリングの差は、タイヤの進歩もあって、年々広がっています。古い車でも、最新のタイヤを履けば速く走れますが、基本的なシャーシ、足周りの設計の限界があるので、最新の車と同じに走れるわけではありません。
具体的に数字を上げると、AE86は新車時のノーマルで限界横Gは0.5Gです。当時の世界最高が0.6G程度ですので、当時としてはいい方です。その後、タイヤの進歩もあって、FCで0.8G、FDで1.05Gと進化します。現在の世界最高レベルは恐らく1.4Gくらいだと思います。
つまり、AE86だと50km/hでドリフトになり始めるコーナーがあるとすると、FCは80km/h、FDは105km/hでドリフトが始まるということです。もちろん、最新のタイヤを履けばこの差はもっと縮まりますが、差がなくなるわけではありません。
もっとも、余程鍛えた人でない限り、横Gが1Gを超えるような状態には耐えられないので、限界性能を引き出せることはほとんどないでしょうけどね。
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