いつもなら今月の雑誌というタイトルのはずの時期ですが、今月はBMWネタは全くと言っていいくらい何もなしです。何故かAUDI vs. ALFAなる記事が、複数の雑誌に見られましたが。個人的には、そんなのでライバル比較になるんかなぁ?と非常に不思議なのですが。
で、今週は車ネタではなく歴史ネタです。
今週の頭くらいに新聞発表があったのですが、弥生中期の遺跡を年輪比較法と炭素14年代測定法で年代算出をしたところ、これまでの定説よりも500年ほど時代が古くなるということが判り、歴史学者の間ではどえらい騒ぎになっています。
年代が古くなるのが何故問題になるかというと、その遺跡からは鉄器が発掘されており、中国大陸での鉄器普及時期と一致するそうで、場合によっては中国より早くから鉄器が日本で使われていた可能性が出てくるからです。つまりこれまで、文明のほとんどは大陸から伝えられたというのが、歴史学での常識で、鉄器も中国から製法が伝えられたというのが定説であったわけです。その定説が、実は逆で、鉄器は日本で発明されて中国に伝わったということになってしまう可能性も出てきたわけです。
この鉄器と稲作(水田耕作)の普及はほぼ同時期なのですが、日本での普及時期が大陸や半島とほぼ同時期となると、日本のみならず東アジア全体の歴史の見直しが必要になってしまいます。大陸の各方面から流れて来た人々が集まって形成されたのが今の日本というのが、これまでの常識だったのですが、考え方を変えなければならなくなるかも知れません。
こういうことをいうと「日本で鉄器が発明されるはずがない」ということ、きっと言ってくる人がいるでしょうけど(苦笑)、世界最古の土器は日本で発掘されているという事実もあるのです。1万年以上前に土器を発明した文明の担い手が、その9千年後に金属器を発明するのが不自然だとは思えないのですけど、皆さんはどのように思われますか?
よく中国4千年の歴史と言いますけど、遺跡で確認できる範囲ではせいぜい2千年で、幻と言われる太古の都市伝説でも3千年です。4千年というのは神話の時代を含んだ歴史なのです。それでいくと、日本は遺跡で確認できる範囲では1万年の歴史がありますし、神話では100億年の歴史があります(笑)でもこの日本の神話の年代は馬鹿にできないのですよ。100億年というのは、ビッグバンが起こったとされる時期にほぼ一致するからです。
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