PHP文庫 甲野 善紀 著
「日本の近代化と古の伝承の狭間に生まれた身体観・鍛錬法」という副題が付いています。
著者は古武術の研究から武道界に衝撃を与えた方で、私は十数年前から格闘雑誌などの著述を読んでいて、興味を持っていました。とはいえ、著書を拝読するのは初めてなのですが。
本書は甲野氏の考えというよりも、影響を受けた肥田式強健術についての説明に大半が費やされています。
この中に書かれていることは、ほとんどの人には理解しがたいことでしょうが、恐らくはこの世の真実に極めて近いことを語っている気がします。
私も幼少より虚弱であったため、色々な健康法に興味がありましたが、その中で一番納得できた太極拳の丹田を意識した呼吸法に共通することが、ここには書かれています。
誰にでも勧められるものではないですが、人の知恵の底の浅さを理解できる方なら、納得できる書だと思います。
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