東京創元社刊 ハル・クレメント著 井上 勇 訳
SF古典名作の復刊フェアの1冊です。
高重力だけれども高速な自転のため、赤道付近と極付近で重力が大幅に異なる、そろばんの球型をした惑星の物語です。
メタンの海と水素を中心とする大気という環境で生息する知的生命体に、極付近に墜落した地球の探査船の記録装置回収を依頼するというストーリーで、なかなか面白い展開でした。
科学技術の発展に関しては、物語より現実の方が追い超してしまった今でも、話の展開そのものは古びていないと思います。
異星人が人間臭すぎる、というのはこの作者の作品の特徴みたいですが、まあそれが物語の面白さを引き出すのに一役買っていることは間違いないでしょう。
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