2004年9月5日日曜日

三輪薫写真展「Rock」

於:京セラ・コンタックスサロン銀座
新幹線に乗って遙々東京まで行ってまいりました。まあ他にもちょっと用事があったので、それも兼ねてですが。
三輪氏の風景写真というと、日本の伝統的な四季折々の美しさを絶妙に表現した作品を思い浮かべるのですが、今回は海外の風景を撮影した作品による展示会です。
色がいつもの日本の風景写真と違って、派手で原色が強いものが多かったので、それについてお尋ねすると「これでも色は引き算してるんだよ。実際はもっと派手なんだ」ということで、日本と海外(主にオーストラリア)では、元々の色が全く異なることそうです。
私はまだオーストラリアには行ったことがなく、海外というと雨季直前の東南アジアとかくらいしか知らないのですが、空気の澄み方が全く違うそうで、同じ撮り方をしてもこういう色は日本では絶対でないとのことです。
日本の風景しか知らないと、フィルターを目一杯使っていると思ってしまうような強烈な色なのですが、「カラーフィルターはおろか偏光フィルターすら使ってない。Pフィルターだけ」ということで、自然の色をそのまま記録していて、一部は長時間露光によるフィルムの特性によるものがあるとのことでした。
先生の写真を拝見し、それぞれの作品の撮影した状況や撮影の意図の説明を戴く度に、自分がまだまだ甘い撮り方しかしていないことを思い知らされます。


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