2005年3月6日日曜日

【BMW雑記帳】輸入車はリコールが多い?

ドイツの車雑誌からの抜粋記事を小冊子にしておまけにしていたMotor Magazineが、今月からはこの別冊なしになりました。あれはかなり面白くて、楽しみにしていたので、非常に残念です。
BMWネタではないのですが、今月創刊のLimitという雑誌がランエボIXの特集をしています。どうもスポーツカー専門の雑誌のようで、毎月1つの車種に限定して、紙面全てをその車の記事にするという大胆な編集方針の模様。今後に期待したい雑誌です。
また、今朝の新聞記事によると、GMはSAABとOpelの共通化を進めるそうで、Opelの工場でSAABの車を製造することになる模様。車台の共通化も進めて行くようです。ブランド・イメージの確立できなかったメーカー同士が、ドンドンと統合されていくのは寂しいですが、売れないのでは仕方がないですからねぇ。

さて、2週間も引き延ばしたリコールについての本ですが、日本市場における輸入車のリコールは40%台後半だそうで、国産車のリコール率と比べるとダントツに多いのだそうです。
理由は色々とあるのでしょうけど、一番は日本におけるリコールというシステムの曖昧さがあるようです。
リコールになるならないは、メーカーの上層部の考え方次第で、お上がメーカーに指導するわけではないんですよね。だから同じ部品が原因である車メーカーがリコールにしても、別のメーカーはリコールにしないこともあるそうです。
それと、三菱のリコール隠し発覚以来、国産車のリコール件数が激増しているというデータも、何回も出てきます。激増している理由として、開発期間が短くなったり、コンピュータ上のシミュレーションだけでほとんど開発が進められて、実機テストが少なくなってきているという開発体制の変化を理由に挙げています。
筆者は曖昧にして誤魔化した書き方をしていますが、リコールが急増したのが三菱のリコール隠し発覚以降であることも、何回も記していますので、本当は書きたいけど書けないということなのでしょうね。

また、欧米と日本では、車メーカーと部品メーカーの関係がかなり異なることも書かれています。ここ最近、トヨタの好調さや日産の奇跡の回復などは大きく取り上げられていますが、部品を納品しているメーカーが大増益になったという話は、とんと聞きません。
欧州の場合は部品メーカーの力が強いそうで、輸入車の価格が高いのは、納品される部品代が高いからで、メーカーがぼったくってるわけではないと。逆に日本のメーカーはどれだけ安く部品を仕入れているか、ということでもあるのですが。そのくせ、補修部品の値段は、国内価格は非常に高く、日本製の部品をアメリカから取り寄せる方が安いという事例が紹介されています。

まあ、こういう話は色々な知り合いから聞いてはいたのですが、本当にあるんですよね。国産車を買う気がしないのは、デザインとかどうとか以前に、メーカーが人の命を預かるという意識をどのように持っているか、に疑問があるからです。
こういう本は、国産車ユーザーに、是非読んで戴きたいと思います。
日本実業出版社 五代 領 著
「製造現場から見たリコールの内側 日本のクルマは安全か?」


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