扶桑社ミステリー刊 アーヴィング・ウォーレス著 宇野 利泰 訳
上下2巻を一気に読んでしまいました。初出は1972年と結構以前の作品の文庫版で、かつ作者はもう亡くなられているのですが、時代を感じさせない筆運びはヒットメーカーらしいうまさを感じさせます。
キリスト教徒にとっては、人類=キリスト教徒であり、世界=キリスト教徒の領土という考え方が見え隠れするのは、仕方がないんでしょうね。
ストーリーとは全然関係ないのですが、一般によく知られるキリストの逸話が新約聖書には記述されていないとか、イエスの奇蹟として記述してある事柄は実は誤訳であるとか、そういう豆知識も面白かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿