2005年7月25日月曜日

飛雲城伝説

講談社文庫刊 半村 良 著
本作は「完」となる前に、半村氏が亡くなられたため、未完のままです。
けどこれ、もし半村氏が存命だとしても、この後の収拾が付けられたんだろうか?
前半は極めてまっとうな歴史小説です。いや、実在しない日本によく似た国の物語だから、「まっとう」というとちょっと違いますけど、ストーリーはごく真面目な展開です。
半ばを過ぎた辺りから段々とストーリーが途方もないものになっていき、最後の方は半村氏の作品という感じではなく、横ジュン風はちゃはちゃ空想歴史物語になっていきます。
本当にこれ、完成させるつもりだったんだろうか?


0 件のコメント:

コメントを投稿