2005年9月4日日曜日

フレームシフト

ハヤカワSF文庫刊 ロバート・J・ソウヤー著 内田 昌之 訳
タイトルの"Frameshift"というのは、遺伝子情報CTAGの配列に余分なCTAGが紛れ込みズレが生じて意味が変わってしまうことだそうです。通常この現象が起きたときには、遺伝子情報がめちゃくちゃになるため、生命として存在できなくなるのですが、本作の場合は...読んでのお楽しみですね。
ちょうど本作を読み始める日の新聞に、所謂ジャンクDNAと呼ばれる、意味がないと思われていたCTAGの配列に、実は意味があったことが判明したという記事が出ていました。その意味づけの内容が本作の中で発見されたものによく似ており、ソウヤーの予言は見事に当たったということになりますね。


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