2005年12月23日金曜日

真田幸村 上・下

学陽書房刊 海音寺 潮五郎
戦国時代の真田といえば幸村のことを意味するくらい、今では幸村の名ばかりが広まっていますが、それは大阪城と豊臣家を最後まで支えて見事な最後を遂げたことが、日本人の判官贔屓の心情に合うからでしょうね。
本作は幸村の少年期17歳頃の物語です。本来はもっと続くはずだったのでしょうが、連載していた週刊誌の発行元が倒産してしまい、中途半端なまま終わってしまっています。その後も再会する機会のないままに氏はお亡くなりになってしまったわけで。
これが幸村の最後の日まで続いていたら、大層おもしろい大河小説になったと思います。が、17歳の1年間を描くだけで2冊かかっているから、生涯全部を描くとなると一体何巻になったことでしょうね。



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