ホーガンの三作目の長編小説です。巨人シリーズではない長編としては初のものだそうで、創元社による訳本の初版が1882年ですから、かれこれ4半世紀前の作品ということになります。
この頃には既に、多次元振動がこの世を構成している素粒子の正体であるという超紐理論があったようですね。本作はその超紐理論のような理論が発見され、それを実用化するお話です。
高次元振動を自由に操ることで、あらゆる場所の断面映像を得たり、任意の場所の物質を消滅させたり、消滅させた物質を任意の場所で再構成したり...。
現実の世界では、未だ超次元の性質を解き明かすところまで行っていませんが、いつの日か「転送!」のかけ声で好きな場所に移動できる日が来るのでしょうか?
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