G.W.は皆さんドライブに勤しまれたでしょうか?私は先週日曜日に2年振りに名古屋のRed Hot Companyに行き、2年半振りにATFとデフオイルを、2年振りにエンジンオイルを交換してきました。
ATFは前回から1Aという高性能タイプにしているのですが、交換直後はダイレクト感があったものの2年半も経つとそれが薄れて来て、アクセルの微妙な動きをATが後輪に伝えてくれなくなって来ました。今回の交換で、また1mm単位のアクセルの動きに車が反応するようになってくれ、非常に楽しいです。
さて、先週お伝えしたように今月のル・ボランとモーター・マガジンでAMGの特集をしています。AMGの工場というかワークショップの報道関係へのお披露目があったらしく、それで同じ時期に特集が重なった模様です。
BMWにおけるM社の位置と、BenzにおけるAMGの位置は、今では同じような所に置かれているようです。以前のBenzは全て自社で取り込んでいて外部の協力を仰ぐということはほとんどなかったんですけど(ポルシェやコスワースへの設計開発委託は例外的ですが)、あまりにも顧客がAMGその他のチューナーへ車を持ち込むことから、とうとうAMGを傘下に収めてコントロール下に置いたのでしょうね。
実際、AMG買収の前には自前のチューニング・ブランド「ナルド」を打ち立てて、チューンを望む顧客へのサービス提供をしたものの、ほとんど話題に上ることなく消えてしまいました。もう既にその時にはAMGというチューニング・ブランドは、メルセデス・ユーザーには絶対的なものになっていましたからね。
傘下になったとはいえ、AMGはM社とは異なりあくまでチューナーでした。M社の場合、ブロックから専用の設計のエンジンで、通常のBMWエンジンとは共用部品はありません。が、AMGはブロックは通常のメルセデスラインアップから流用していました。
が、今度AMGのラインアップに加わったV8 6.2Lエンジンは、ブロックも含めてほとんど全部がAMG専用で、つまりAMGはチューナーからメーカーに格上げされたことを意味します。
この専用ブロックは、量産性が悪いクローズドデッキで砂型を使って作られるため、通常のメルセデスには搭載されることはないと思われます。
しかしながら、M社がシャーシも含めて製造(M3以外はM社の工場で組み立てが行われます)のに対して、AMGはエンジンのみ製造で、シャーシへの組み込みはBenzが行うので、そういう意味ではまだM社やアルピナへ追いついたとは言えないかもしれません。
Benzの首脳陣は、いつになったらAMGが完全なメーカーとして活動することを許すのでしょうね。
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