2006年6月22日木曜日

木と語る 匠の知恵 -宝生寺五重塔はいかにして蘇ったか / 松田 敏行 著



奈良県は神社仏閣の修理技術者や宮大工を公務員として雇っていて、県下の国宝や重文の建築物の修理をしているそうです。修理の都度に全国から宮大工さんをかき集めるのか思っていたら、そうではないそうで、特殊技能や技術が絶えないようにする必要性を考えると公務員として雇うというのは確かに大切なことなのでしょうね。
著者はその奈良県の職員として長年技術者として働いてきた方です。本書は著者が修復してきた、奈良の古い建築物についてのお話です。

日本の木造建築物は、きちんと手入れをすれば千年を超えて残るものであり、世界でも希有な技術を持っています。
失われつつある技術ですが、本書はその技術の貴重さを物語ってくれています。


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