2006年8月6日日曜日

霊の柩 上・下 / 高橋 克彦

竜の柩の続編です。これも詳伝社文庫の在庫が、「竜の柩」3,4巻と一緒に残っていたので、買ってきました。
私はまだ幽霊は見たことはないのですが、亡くなった爺様が夢枕に立ったことは何回かあるので、霊の存在そのものはあり得るかなと思います。
本書で大正時代に自らをキリストとマホメッドに継ぐ預言者であると称した、宮崎虎之助という人の話が出てくるのですが、その話を読んで驚きましたね。
先の「原点 ユダの福音書」の中で、イエスがユダにのみ伝えたというこの世の真実とそっくりの話が登場するのです。宮崎氏は実在の人物で語った話は記録に残っていますから、作者の高橋氏が捏造した話ではないですし、この作品が登場した時には「ユダの福音書」は復元中だったので、高橋氏がその内容を知っているはずがありません。
宮崎虎之助という人は、(つい最近まで知られていなかった)イエスの言葉と同じことを語っている。そのことは注目すべきかと思います。


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