2006年9月10日日曜日

【BMW雑記帳】バイオフューエル

5年程前にエタノール混合ガソリンを安売りしている企業がありましたが、その時は政府には揮発油税が徴税できないため虐められ、石油業界からはガソリンの販売量をまねくため虐められ、自動車メーカーからもアルコールで燃料パイプが腐食すると虐められ、結局撤退したことは記憶に新しいかと思います。
そのエタノール混合ガソリンが、原油価格の高騰と環境問題で俄然注目され、全国津々浦々で販売されようとしています。今回は政府主導でエタノール混合でも税金はしっかり取るし、販売は既存の石油メーカー経由だし、既得権はしっかりと守られているので、どこからも文句は出ないようです。燃料パイプが腐食すると騒いでいたメーカーは、口を噤んで知らんぷりですしね(苦笑)

それとは別に、やはり5年程前に天ぷらの廃油を精製してディーゼルエンジンの燃料にする設備が安価に登場して、これはスーパーなどの配送車はこれになるんじゃないかと思ったのですが、全然普及が進まずにいました。元が天ぷら油なので排ガスの臭いは軽油みたいに臭くなく、天ぷらのいい匂いがするし、黒鉛はでないし、硫黄分を全く含まないので硫化酸化物の心配もなしといういいことずくめなのですけどね。
原油の高騰による軽油価格の上昇と、環境問題の見直しで、やっとお弁当メーカーが、自社の廃天ぷら油を精製して、配送車の燃料として使うところが登場してきました。
精製設備は小型で値段もそれ程高価でもないし、ネックは廃天ぷら油の回収コストくらいだったのですので、1カ所で大量の揚げ物を生産しているところなら、導入するべきだと思うのですけどねぇ。石原都知事も、ペットボトルに黒鉛詰めて都内のディーゼル規制するくらいなら、天ぷら油を大量に使用するメーカーには、天ぷら油リサイクル軽油の使用を義務付ければいいのにと思いますよ。
アメリカでは、植物油を精製した軽油が結構人気になってるそうですしね。

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