2006年10月25日水曜日

服部半蔵と影の一族 / 橋場 日月



服部半蔵といえば徳川に使えた伊賀忍者の頭目というイメージがありますが、その実体と一生を追いかけた歴史書です。
今まで読んだ本では、服部半蔵は別名「槍の半蔵」といって槍が得意な武将であった、紹介されていましたが、本書では「槍半蔵」は別の半蔵「佐々木半蔵」のことで、服部半蔵は「鬼半蔵」と呼ばれていたとのことです。
忍者漫画やテレビの時代劇のせいで、いつも黒装束に身を包み、闇を駆け抜ける姿を想像してしまいますが、実際の服部半蔵以下の当時の忍者というのはまた違ったようです。
最後は江戸城の警護を担当する伊賀忍群の頭領となり、江戸詰め伊賀忍群の頭領は代々「服部半蔵」を襲名したそうですが、徳川の世が定まってからは実際に諜報活動の役割を担ったのは実は柳生忍群で、これも一般的なイメージとはかけ離れていますね。


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