信秀・信長・信忠の織田家3代の生涯を描いた小説です。でも小説というよりは、実録に近い形ですし、作者の解説がかなりを占めていますから、「私説 織田三代記」というタイトルの方が相応しいように思います。
桶狭間の記述で、ちょっと面白いものがありました。桶狭間は小さい山というか丘になっているのですが、軍陣を張るのに近くにそういう場所があれば通常は頂上付近に設置するのです。が、今川方は何故か麓に陣を設けていて、桶狭間の謎の一つでした。信長の奇襲が成功したのも、陣が麓にあったからで、もし頂上に張っていたら成功しなかったと思われます。
その麓に陣を張った理由が、さらっと書かれているのですが、どうやら信長が人を使って誘い出したようです。桶狭間の陣で、今川義元は宴を開いていたのですが、その場合は麓の方が広くてよいですからね。
詳しくは本書を読んでのお楽しみで。
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