アラビア世界に伝わる書物の英訳本を作者が日本語に翻訳した、という形式になってますが...たぶんその話を含めて創作なのでしょうね。所々に如何にも翻訳らしい注釈を入れていたりするところが、却って創作っぽいです。
で、その書物の物語の中で物語が行われるという多重形式の物語になっていて、翻訳という創作を合わせて3重構造になっています。
一番底の物語内の物語は、読む者を虜にする「禁断の書」ということになっているだけあって、引き込まれてしまいました。文庫版は3巻に分かれていますが、別々に買うと次を読むまでの間が待ちきれなくなると思います。
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