2007年5月1日火曜日
THE HEART OF EVERYTHING / WITHIN TEMPTATION
女性ヴォーカルのバンドだからというわけでもないのですが、聴いて最初に思ったのがEVANESCENCEに似てるなぁ、でした。デビューはこちらの方が早いので、影響を受けたのはEVANESCENCEの方なのかもしれませんが、台湾の六翼天使も同じようなスタイルですので、女性ヴォーカルを活かしたハードロックとなると、こういうスタイルになってしまうのかも知れません。
美しいメロディと壮大なオーケストレーションによるアレンジが素晴らしく、これは断然お奨めです。ロックに興味がない人でも、聴き惚れてしまうでしょう。
ザ・サイレント・フォース (初回限定盤)
エンター
でも気になったのが、曲のキーです。
HR/HMって思いっきり歪ませたギターのリフを中心にすることで成立しているといっても過言ではないのですが、そのギターが一番綺麗に聞こえるキーはGなのです。まあ最近はダウンチューニングが流行で、F#とかFが主流になりつつありますが、基本はGで、Deep Purple/Rainbowの曲はほとんどがGで書かれていました。
が、このGというキーは、男性ヴォーカルには高過ぎ、女性ヴォーカルには低すぎるという、人間にとっては都合の悪いキーなのですよね。それゆえ、ロバート・プラントやイアン・ギランという、それまでの男性ヴォーカルの枠を超えたヴォーカリストが登場するまでは、HR/HMのスタイルというのは確立されそうで確立できなかったわけです。
女性ヴォーカルバンドの場合は、ギターが一番よく鳴るG付近ではなく、D辺りのキーを使っているように思います。そのため、本作でもギターはあまり活躍しておらず、キーボードが中心になっています。
ギターキッズにはうれしくないバンドですな。
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