起源が未だに謎な日本語の起源を探った研究書です。本書は日本語も「インド=ヨーロッパ語」と同一の起源の言語であるという説を説いています。
また本書では大野氏が日本語の起源 (岩波新書)
でも他人の説を「タミル地方から多数の人間が一気に日本へ辿り着いたとは到底考えられない」と否定する割には、本書も細かい助詞とか名詞・動詞の格について日本語と「インド=ヨーロッパ語」の共通性は説いていても、韓国・中国語や東南アジア各国との共通性は無視されているのですよね。なので、日本語の地域的孤立性については、何も解決していないのではないかと思うのですがねぇ。
後ですね、気になったのが、日本語は天皇家、貴族、庶民層、下人(山の民や流浪民)で言葉が違うのですよね。それを無視して、現代にも残っている庶民層の言葉と文献として残っている古代貴族層の言葉を比較参照するのは、非常に危険なことに思うのですが。
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