2007年11月4日日曜日

【BMW雑記帳】F1界は白人社会

ハミルトンは結局最後の2戦を落として、アロンソと共に2位となり、ライコネンがチャンピオンとなりました。
ハミルトンに取っては最高の結末になったわけです。
チャンピオンになれなかったのが何故最高の結末かというと、ハミルトンは黒人だからです。
デビューしていきなりチャンピオンで、しかも最年少記録更新なると、これはF1界にとってもレース界全体にとってもとてつもないことですよ。
これがね、欧州系の白人だったらどうってことはないんですが、黒人となると話は別です。
今までF1パイロットに黒人はいませんでした。それどころか有色人種は日本人だけで、これは日本人が金でシートを買った結果であって、特別なのです。まあ日本人は名誉白人的な扱いをして貰っているということもあると思いますけどね。
で、初の黒人F1パイロットであるハミルトンは、F1に来るまでも様々な差別を受けてきたと思います。
それを乗り越えて来た彼の言動は非常に優等生的なもので、いかに周りに気を遣いながらのし上がってきたかが感じられるものです。
もし今シーズン、デビューイヤーにチャンピオンで最年少記録更新をやってしまうと、恐らくは来年はF1に出場できなかったでしょうね。どういう手を使ってくるかは判りませんが、まず間違いなく阻止されたはずです。
#まあそれ以前に最後の2戦で起きたトラブルも、ハミルトンのチャンピオン獲得を邪魔するために、仕組まれたと思われる節がありますけど。
なので、今後長年F1で生きて行くためにハミルトンに必要なのは、チャンピオンを取ることではなく、チャンピオンと同等の実力を持つドライバーという称号だと思います。
それならば、続けさせて貰えるでしょうし、実績を積めばチャンピオンも取らせて貰えるようになるのではないかとも思いますし。
それ故に、今シーズンのチャンピオンと1点差の2位というのは、実力を示すには十分な結果です。また、チームの1stドライバであるアロンソと同点というのも、アロンソの顔を立てつつも自分の方が速いんだということを世界に示せた分けですから、もし狙ってやったとしたらとてつもない天才ですよね。
まあいくら何でもそこまで考えてできる程、F1の世界は甘くないでしょうから、たぶん偶然なんでしょうけど。


それとは全然関係ないのですが、先日仕事先の飲み会で、20代の子達と話していて、
・世界記録のギネスはビール会社で、ギネス・ビールというビールの製造販売が本業。
・レストランの格付けのミシェランはタイヤメーカーで、ドライブ案内マップを作成していたのが、レストランの格付けに発展した。
ことを知らないというので、ちょっと驚きました。
店の壁に「ギネス・ビール」とあったのですが、一人はそれを「エビス・ビール」だと思ったそうで、「スしかあってないやん!」と突っ込まれてましたが。
他の連中は、世界記録のギネスの名前をパクったビールだと思ったそうです。
由来を知らずに偏った知識だけが横行するのも困ったものです。

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