文庫版で全4巻、新書版で全2巻の大作です。日本ではほとんど死に絶えつつあるハードSFに分類できると思います。
1巻目が異様な自然現象、2巻目が異常進化した生物との戦い、3巻目が国家間の駆け引き、4巻目が異星の生物との戦い、という流れになっています。
4年前に上梓されているのですが、国家間の争いなどは現在の世界情勢と変わっていないというか、その時点から未来ではこうなっているだろうという予測をされていたのが既に現実になっているというべきか。
1巻目は物語の世界になかなか入って行けなかったのですが、2巻目の半ば当たりから加速が付き始め、3,4巻は正に一気に読んでしまいました。
でも最後の終わり方は....ちょっとがっかりというか肩すかしというか。4巻目の半ば過ぎたくらいで、この調子でこの話し完結できるのか?と疑問だったのですが、ページ数の関係で無理矢理終わらせた感が強くて。
もっともこれが最初から作者の思い描いていたエンディングなのかも知れませんが...話の流れがちょっと強引すぎる気がします。
パンドラ2 (ハヤカワ文庫 JA タ 4-23)
パンドラ3 (ハヤカワ文庫 JA タ 4-24)
パンドラ4 (ハヤカワ文庫 JA タ 4-25)
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