位相幾何学の基礎を築いたポアンカレが予想した仮定を証明するために奮闘した数学者達のノン・フィクション・ドキュメントです。
「フェルマーの最終定理に並ぶ謎、ポアンカレ予想が証明された」という帯を付けた本が、半年くらい前から何冊か並べられているのを見て、聞いたことないけどどういうものなんだろうか?と疑問に思い、興味を惹かれて買って見ました。
仕事仲間の若いのが数学科の院卒なので「ポアンカレ予想って何?」と尋ねたのですが、彼も知りませんでした。最近の数学は分野が細分化されているので、位相幾何学とは分野違いだと、数学を専門に勉強している人でも知らなかったりするのですね。門外漢の私が知らないのも無理はないと。
本書は数学の解説書ではなく、証明に関わった数学者達の歴史書ですので、数学が判らない方でも楽しめる...かな?少しだけポアンカレ予想というのはどういうものかという説明があるのですが、私にはさっぱり判りませんでした。「1点に凝縮可能な三次元体は球である」って判ります?
ちょっと興味を惹いたのが、証明を試みている中で「5次元以上の空間では紐が結べない」ことが証明されたということ。この世が3次元なのは、このせいではないかと。
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