2008年9月23日火曜日

【D3コラム】新設計の50mm/F1.4が発表

AF-S NIKKOR 50mm F1.4G

Nikonの50mm新設計というのは、何十年振でしょうか。
50mmという焦点距離は、銀塩時代には長年標準レンズと呼ばれ、最初に購入するレンズとして愛されてきました。それだけに設計はもう枯れきっていて、新設計のレンズってほとんど出てこないのですよね。
Nikonは2年程前から、単焦点レンズのラインアップを整理して、ズームに主力を置いて来たところなので、ここで50mm/F1.4という規格のレンズを出して来るというのは、ちょっと驚きです。
しかし誰もが思うのは、ナノクリスタルコートじゃない!ってことでしょうね。


60mm/F2.8G EDが、ナノクリ+EDレンズ+非球面でインナーフォーカスのマクロと盛りだくさんなのに希望小売価格¥83,000なのに対して、こちらは旧設計から構成レンズ枚数が1枚増えただけで、ナノクリもEDレンズも非球面レンズもインナーフォーカスもフローティングもないのに希望小売価格\60,000也。SIGMAやコシナZeissの価格に合わせて来たのかも知れませんが...買う気にならんよねぇ。
最新設計の割に、MTF特性もそれ程よくないし。単純にメーカー発表のチャートを比較すると、かれこれ40年前に設計された(20年程前に密かに設計変更されたという噂もあるけど)Planar 50mm/F1.4と変わらない。けど、Zeissは白色光で、Nikonその他のメーカーは単色光で測定していると言われているので、それを考慮すると、Planarよりも1割程性能は低いのではないかという推測もできます。ま、こればっかりは実際に撮影してみないとなんとも言えないのですが。
やっぱりPlanar 55mm/F1.2のようなコストを度外視したレンズは、日本のメーカーでは無理ですね。
#ちなみに先日発表のあったライカノクティルックスM f0.95/50mm ASPHは、118万円との噂。
##しかしこれを書いてて思ったけど、60mm/F2.8G EDは性能の割にバーゲンプライスだよなぁ。
(2008/10/2 1:10追記)
ナノクリにしなかったのは、構成枚数が少ないこともあって、十分な耐フレア性能が確保できたため、(コストの掛かる)ナノクリを採用する必要がなかったからだそうです。

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