2008年10月9日木曜日

日本沈没 第2部 (上・下)



日本SF界のみならず、日本の文学界や映画界に燦然と輝く名作「日本沈没」の続編です。
元々35年程前に小松氏が書き始めた時から、国を失った日本人がどうなったまでを書くつもりでいて「日本漂流」と題するつもりが、なかなか書き上がらず急かされて「日本沈没」までを上梓したそうです。
その後も続編を書きたいと思いつつも機会がなく、映画がリメイクされるのを機に、プロデュース小松左京、執筆谷甲州で続編が実現したとのこと。
第一部は、ほんの少し前の戦争のことを忘れて、高度成長期の好景気に浮かれる日本に檄を飛ばすつもりで書かれたそうです。この第二部はバブル以降、儲かれば何をしてもいいという風潮で古来の日本人らしさを失いつつある我々に、日本とは何か?日本人とは何か?日本人らしさとはなにか?を問いかけてきているように思います。

日本沈没 第2部下 (2) (小学館文庫 こ 11-4)


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