QEDシリーズを初めて読みましたが、面白いですね。
とはいえ推理小説としてはあんまり面白くないけど、歴史の謎解き小説としては非常に面白かったです。
神社というのは実は旧統治者の怨霊を封じるもの、という説は興味深いです。
出雲大社が大国主命の怨霊を封じるためのもの、というのは井沢元彦氏がずっと称えている説ですが、高田氏は全ての神社がそうである、という説のようです。
出雲大社の奉り方と他の神宮/神社の奉り方の違いを考えると、通常の神宮/神社が怨霊を封じるためというのは、ちょっと違和感がありますが。
各国の一之宮が一線上に並ぶとか、同心円状にあるとかを考えると、縄文時代からの重要な何かがあって、そこを奈良/京都の朝廷は封じたのではないかと、個人的には思いますね。
極めて正確な測量技術は、縄文初期若しくはそれ以前にはあったらしい形跡があるけど、奈良・平安の時代にあったとは思えないので。
鏡も剣同様にが蛇である、というのも違和感が...。
そもそも「八岐大蛇」って、「蛇」という漢字を当ててますが、「オロチ」が「大蛇」とは古事記には書かれてません。頭が8つ尻尾が8つの山のように大きな化け物、というだけで蛇と決めつけるのはどうかな?
ま、古代では蛇が神の化身とされていたことは間違いないですけどね。
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