服部真澄氏というと、経済小説を思い浮かべるのですが、最近は歴史小説を書かれているようです。本作は謎に包まれた空海の半生と、唐から帰国して歴史に登場してからの動きとの2部で構成されています。
空海が留学生として遣唐使になる以前のことは、あまり判っていないのですよね。
・無名の僧が何故に留学生として唐に行けたのか?
・唐の言葉を流暢に話せたそうだが、どこで憶えたのか?
の2つの謎は、本作でこういうことだったのではないか?という解答が示されています。
でもそれ以外にも空海には謎が一杯あるのですが、それらの答えは得られていません。
今でも高野山の奥院に生きておられるそうですが...。
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