2009年10月24日土曜日

【D3コラム】D3sはArriflexの夢を見るか その3

キヤノンが5D-Mk2のfsp追加(24P/25P)を、2010年上期にファームウェア対応で行う検討中だとか。これを知って、今回はD3sは暫く様子見にして、死蔵しているF1.2コンビを活かすためにD5-Mk2に逝ってしまおうと、行き付けのカメラ屋さんに電話したところ、D3sの値下げを告げられました。50万円を切る値段を提示されて、同時発売で既に予約済みの70-200/2.8との合わせ技で、納得できる価格になったので、結局5D-Mk2は正式にファームアップが出るまで待つことにして、D3sの予約を入れてしまいました。
発表から1週間経って、価格.comの値段も急激に下がって来ていますね。Amazonの価格も一気に6万円下がってますし。発売まで後1ヶ月ありますが、その間に更に下がって来るかな?


それにしてもD3sへの動画搭載には否定的な人が多いですね。「俺は動画なんか撮らない。余計なもの載せるんじゃねぇ」というのジャイアン主義な意見が多いのは、ちょっと情けなさ過ぎ。「自分に必要がない」というのであれば、私なんかはCarl ZeissのZFレンズをメインに使っているからAFは必要ないし、露出もマニュアルでしか撮影しないからAEもAWBも必要ないです。AFもAEも搭載された時には「そんな余分なものは高級機に必要ない」というアマチュアが多かったけど、今ではAFやAEがないカメラなんて考えられないですよね。
「おまけのしょぼい動画機能」とか「専用ビデオにはどうせ画質で勝てない」という人も多いけど、サンプルの動画を観ていってるんでしょうかね?少なくとも100万円以下の業務用を含めたビデオカメラで、5D-Mk2やD3s以上の画質のビデオカメラなんてないと思う。実際その画質が素晴らしいから、動画のプロがこぞってデジタル一眼レフをなんとか仕事に使おうと必死になっているのだけど、そのことを知らないのでしょうか?
「プロカメラマンは動画なんて必要としない」という人もいるけど、むしろ逆で、最近はスチルカメラマンでも動画も同時に撮影する仕事が増えてきていて、1台でスチルと動画が撮影できれば(更にレンズもそのまま同じものが使えれば)機材は半分で済むので望ましいのです。
なので動画機能搭載自体は、報道プロをメインターゲットにしたカメラには、今や必然なのです。
でもD3sの動画機能は、その2にも書いたとおり、プロの用途としては中途半端で使いにくい仕様。動画から静止画を切り出す機能はありがたいけど、それならなおのことフルHDが必要だと思います。
などといいながらも、ゴミ取り機能と更なるダイナミックレンジの拡大による階調再現性の改善を期待して、予約してしまったわけですが、ZFレンズで撮影する動画がどのような美しい映像を魅せてくれるかも期待しているのです。
年末には、ギャラリーで動画もご披露できるといいのですが。

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