2009年11月7日土曜日

BOWER 85mm/F1.4 - 韓国製米国ブランドレンズに日本製独逸ブランドレンズが負ける日

9月頭にB&Hから個人輸入する時に、Vivitar 85mm f/1.4 Series 1 Manual Focus Lens for Nikon SLRというのを見つけたのです。値段はUSD349.95なのに、インナーフォーカスで非球面レンズ使用というハイスペック。どういうものなんだろうかとググったのですが、その時は情報を得られず安過ぎて危なそうなので止めました。
が、10月後半に入ってからググってみたところ、このレンズを個人輸入した方のBlogを発見。サンプルに載せてあった画像を見た途端思わず口笛を吹いてしまいました。立体感がキチンと出ていて色もすっきりと透明感があるのです。

韓国製でSamyang Opticsというメーカー製だそうです。メーカーのサイトにレンズ構成図もありますが、NikonのAi AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)によく似た構成で、最終群の1枚が非球面になっています。雰囲気的にSIGMA 50mm F1.4 EX DG HSMの85mm版という感じです。
Nikon Fマウンドだけではなく、キヤノンEF、ペンタックスK、SONYアルファマウントもあります。

SamyangがOEMしているのはVivitarだけではなくBOWERというブランドにもOEMしているようで、外装を変えた同じレンズがB&Hで売られています。Vivitarのは外周を取り巻く赤い線が入れられていてキヤノンぽいのに対して、BOWERの方はゴールドのプレートが付いていてNikonぽいのでBOWERにしてみました。


UPSにしたのですが、日曜の夜中に注文して木曜日に到着。UPSはやっぱり速いは。
早速D3に装着してファンダーを覗いてみたら....画面右側はすんごいシャープなのに左側は甘い....。組み立てが甘くて偏芯しとる....。まあ値段が値段だしねぇ。
気を取り直して、実際の写りが問題になるくらい左右で描写が異なるかを確かめるため、新聞の株式欄を撮影してみました。比較対照にコシナ製Carl Zeissレンズ、世間で定評のあるPlanar T* F1.4/85mm ZFも同時に撮影しました。
D3で撮影。部屋の蛍光灯にて、ISO400、色温度蛍光灯、F1.4、1/80。三脚使用。撮影距離約1m。Apature2で色温度のみ調整して現像。Photoshopで縮小と切り出し。
上側が全体を縮小した画像で、100%部分切り出しが下側。




念のために書きますが、上の2枚の写真は入れ違ってなんかおりません。
最短で開放の描写は圧倒的に韓国製の勝ちです。
コーティングが安っぽい(単層コートがほとんどで一部マルチコートの)せいか、同じF値、シャッター速度で、BOWERの方が少しアンダーになっています。
元々Planarは開放での描写性能はあまり高くないのと、フォーカスが全群繰り出しのため最短付近では性能が最低になるので、不利なのは確かです。
BOWERはインナーフォーカスなので最短でも性能低下は少ないでしょうし、非球面により周辺の性能落ちも少ないようです。
ファンダーで見た程は、左側の性能は低くないようなので、まずは一安心。
画面全体が右側くらいシャープだと、素晴らしいのですが...。当たりを見つけるまで買い続けるしかないかも(笑)
実写でも高性能であるといいですが。

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