2010年8月8日日曜日
ROTOSOUND SwignBass Billy Sheehan custom gauge BS66
1970年代にベース弦と言ったら、すなわちRotosoundのSwing Bassのことでした。
1960年代中頃に、The Whoのベーシスト John Entwistleが、市販のベース弦に不満を持ち、弦メーカーに自分の好みの弦を作って貰おうとRotosoundを訪れて制作して貰った特注弦が、Swing Bassという名前で市販され、その素晴らしい出来に世界中のトップベーシスト達がこぞって採用したものです。
John Entwistle曰く「みんな俺と同じ音を出している」
当初はJohn Entwistleが決めたゲージしかなかったのですが、今では色々なゲージセットが用意されてますね。
John Entwistleは、ピアノの低音のような音が欲しいので、絶対Round Woundでなければならないと考えていたのですが、その頃一般に売られていたのはほとんどがFlat Woundで、Round Woundは他には滅多にありませんでした。
今ではむしろRound Woundの方が主流になっています。楽器屋さんで並んでいるのは、D'AddarioとERNiE BALLが中心で、後はElixirとかSTIとかですね。Rotosound Swign Bassはほとんど店頭には置かれていないようです。何故なんだろう?輸入代理店はヤマハ楽器だから、営業力がないということもないだろうし、雑誌広告はちゃんとしているのにね。
色々なゲージセットが揃ったSwign Bassですが、その中にBilly Sheehan custom gaugeというのがあります。43-65-80-110という、他のBass弦セットからしたら異様なゲージ設定なのですが、張力のバランスを考えるとなかなかいいところを突いていると思い、買ってみました。
店頭で売っていることを探したのですが、見あたらず、結局Amazonで検索して買うことになりました。
張って見た感じでは、D'Addario PROSTEELSのようなギャリギャリした感じはなく、結構大人しめの音。昔々のSwign Bassは、PROSTEELSみたいにギャリギャリしていたと思ったけど。いやPROSTEELSに慣れちゃったからそう感じるだけで、昔と変わってないのかもしれません。
ゲージのバランスは大変よいです。弦間の音質の差が小さいです。5フレット目の音と、その下の開放弦の音の差が、今まで使った中で最小です。こりゃ弾きやすいや。
なんでこういう素晴らしいセットが流行らないんでしょうかね?
ちなみにJohn EntwistleがRotosoundを選んだのは、Londonの自宅から一番近くにある弦メーカーだったからだそうです。特注を断られたら、次に近いメーカーへ行く予定だったのが、すぐに対応して作ってくれて「素晴らしい。これと同じのを100セット作って売ってくれ」と頼んだら「このセットにあなたの写真を付けて売られてください」とお願いされて市販化になったそうです。世界初のエンドース契約ってことになるんだろうな。
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