2010年9月22日水曜日

臥竜の天 / 火坂雅志



臥竜の天(中) (祥伝社文庫)
臥竜の天(下) (祥伝社文庫)

NHK大河ドラマの原作になった天地人と同時期に書かれた、伊達政宗の生涯を追った一書です。
直江兼続を調べていると、ライバル的存在として伊達政宗が出て来て、それが気になって調べていく内に正宗の小説も書くことになったそうです。
遅れてきた英雄というのをよく聞くのですが、若い頃の奥州での活躍は、織田信長の若い頃に似ており、残虐非道の魔王として恐れられる存在だったようです。
その反面、伊達家の収める領地の民には評判がよかったようですね。
天下を手中に収める野望を抱いたまま、秀吉や家康と駆け引きを続ける様は、凄まじい執念というべきか。


0 件のコメント:

コメントを投稿